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1年前は"視聴者側"だった私たちが、AIイベントで登壇する側に ──エンジニアリング力強化と生成AI人材育成の伴走支援
東北電力株式会社 × Solvio 生成AI活用伴走支援事例
エネルギー事業を基盤に、DXや脱炭素といった成長領域で新規事業の創出に取り組む東北電力株式会社。同社の事業創出部門では、AIを活用したサービス開発を加速させるため、社内の生成AIに対する知見の蓄積とエンジニアリングスキルの底上げが急務となっていました。
そこで、Solvioによる生成AI活用の伴走支援を導入。プロジェクトベースでの技術アドバイスやハンズオン形式のワークショップを通じて、チーム全体のスキル向上を実現し、わずか3ヶ月でアプリを2つ開発。仙台市主催イベント「仙台X-TECHイノベーションアワード2026(以下,仙台X-TECH)」への登壇を実現しました。
本稿では、事業創出部門DX事業チームのプロジェクトリーダーである渡辺様と、開発担当の櫻庭様に今回の伴走支援について話を伺いました。
DX領域の新規事業に立ちはだかる「内製化の壁」
新規事業開発において、顧客の声を素早く拾い上げ、形にして検証するアジャイルなアプローチは必要不可欠です。東北電力の事業創出部門においても、東北・新潟を中心とした地域課題の解決に向け、さまざまなアイデアが議論されていました。
櫻庭さん:「DX事業を進める中でお客様とお話ししていると、クイックにアプリを開発して『実際に動くもの』をお見せできると、反応が劇的に良くなるんです。社内の部門に対しても同じです。しかし当時の私たちには、プロトタイプを構築するためのエンジニアリング力不足や生成AIに対する理解度の観点で課題がありました。」
渡辺さん:「事業を推進する中で、自分たち自身のスキルを伸ばし、内製化を行っていく必要があると痛感していました。」
外部に開発を丸投げするのではなく、自らの手を動かしながらノウハウを蓄積し、内製化の土台を作りたい。その伴走支援を行うパートナーとして選ばれたのが、実プロジェクトに並走しながら技術支援を行うSolvioでした。
AI人材育成のために「実際に動くもの」から始めるプロトタイピング先行の伴走支援

伴走支援においては単なるレクチャーや知識のインプットにとどまらず、受講者が実際に取り組みたいテーマや業務課題を題材に、理解度に合わせたプロトタイピング先行型の伴走を実施。基礎概念の解説から始まり、ソースコードや構築したプロトタイプをもとに「なぜこの仕組みで動くのか」を一つひとつ理解していくことで、自走できる土台をサポートしました。
渡辺さん:「Solvioの担当者は、セキュリティや社内事情、私たちのITリテラシーといった『クライアント側の状況』を踏まえた上で、決して押し付けることなく、私たちがやりたいことに歩み寄って一緒に取り組んでくれました。その『寄り添う姿勢』に非常に助けられました。」
櫻庭さん:「チームメンバーはプログラミング経験が浅い者が多かったのですが、本当に基礎のところから丁寧にレクチャーしていただきました。私たちが漠然と『今ここで困っているんです』と伝えても、ちゃんと意図を拾って解決策を提示してくれる。毎回のドキュメントの準備や事前のリサーチも徹底されていて、不安なくプロジェクトを進めることができました。」
生成AIを活用できる状態を目指し、実際に利用が可能なプロトタイプを構築しながら幅広い分野における支援を実施しました。網羅的なテーマを実施することで、様々なニーズが想定される事業創出の分野においての内製化を支援しました。

要望・状況に応じた幅広い支援で、安心感のある伴走を実現
実際の支援を通じ、社内向け教育ツールの開発に取り組みました。しかし、チームにはコードを書くこと自体に慣れていないメンバーが多く、生成AIを活用したアプリをいかに形にするかという点に課題がありました。

櫻庭さん:「アプリの開発を行う際にSolvioから私たちの現状に合わせて、具体的な実装のアプローチについてアドバイスをいただいたのですが、実際にそれを取り入れたことでスムーズに進めることができました。完成したものを社内の担当部署に提案した際も、『こういう風に作れました』と自信を持って見せることができ、確かな手応えを得られました。自分たちが分からない領域を教えてもらいながら、スキルを向上させていくプロセスそのものが大きな助けになりました。」
櫻庭さん:「仙台X-TECH発表用のアプリ開発は、テーマ決定から発表まで約2ヶ月しかありませんでした。普通なら『自分たちだけでは作れない』と諦めるところですが、今回の支援を通じてノウハウが蓄積されたことにより、約3週間でプロトタイプを完成させられたのは私たちの大きな経験になったと思います。」
1年前の「視聴者」が、仙台X-TECHの舞台で語ったビジョン
支援開始から数ヶ月後の2026年2月下旬、東北電力のDX事業チームは仙台市で開催された「仙台X-TECH」に登壇。自ら開発した生成AIを活用したプロトタイプと事業ビジョンについてプレゼンを行いました。

渡辺さん:「1年前、私たちはこのイベントの『視聴者側』でした。当時の自分たちにはとても登壇できるレベルではなかったことを考えると、大きな成長だと感じています。Solvioの皆さんとは、技術的な『できる・できない』の話だけでなく、『こういう世界ができたら嬉しいですよね』と常にワクワクしながらアイデアを語り合ってきました。その過程で自分たちが目指す世界観を言語化できるようになったことが、プレゼンの場でも大きな力になりました。」
システム開発を超えた「組織の生成AIに対する意識の変化」
伴走支援がもたらした成果は、アプリの開発やイベント登壇などの成果のみならず、組織内での「生成AIに対する意識」にも変化が表れ始めています。
渡辺さん:「我々のチームは、開発担当の櫻庭以外にも営業・販売系のメンバーも所属しています。今回、技術の裏側を学んだことで、営業メンバーもお客様に説得力を持って説明できるようになりました。また、Solvioの担当者が実践してくれた『相手に寄り添いながら物事を伝える』というコミュニケーションの姿勢は、AI開発以外の業務でも大きな学びになっています。」
櫻庭さん:「ハンズオンの後には、『こういうアプリも作れるんじゃない?』という議論が自然に生まれていました。さらにチーム外でも、私が共有した情報をきっかけに、生成AIを使って自分でアプリを構築してみたという方が出てきたんです。まずは『自分で調べてやってみる』という動きが、組織内で徐々に広がっている実感があります。」
生成AIを活用して、東北・新潟を元気にするために
最後にお二人に今後についての展望を伺いました。
櫻庭さん:「これからは、開発メンバーだけでなく、現場でお客様と接している営業メンバーも巻き込んでいきたいですね。『お客様からこんな声があったんだけど、生成AIで解決できないか?』というリアルな課題を、Solvioも交えてフラットに議論できるような場を作っていけたらと考えています。」
渡辺さん:「私たちのチームは『東北と新潟を元気にしたい』という思いで事業を作っています。新しい技術を活用しながら、これからも楽しみながら挑戦を続けていきます。」
Solvioは今後も、実践的な伴走型の支援を通じて、企業のAI活用力と課題解決力の向上を支援していきます。


